暗号学 - 暗号の歴史
暗号学の勧め
もしあなたが一度でも、暗号学で世界に貢献したい、暗号で愛する誰かを守りたい、美女のPCをクラッキングしてムフフな画像をを入手したい、と一度でもおもったことがあるならば、暗号を学ぶモチベとしては十分です。昔の私もそうでしたから(どれが一番のモチベだったかはご想像にお任せします)。
暗号の歴史 - 超要約
まず暗号学の今日までの流れを見てみましょう。
-19世紀末まで
コンピュータのない時代に暗号は主に軍事と外交目的でつかわれていました。暗号といっても某名探偵少年漫画のダイイングメッセージ的な、なぞなぞのようなものです。
-20世紀前半
第2次世界大戦中の通信手段として、ドイツ軍が人類で初めて機械的な暗号装置を開発します。対するイギリスなどの連合国側はそれを解読するための装置を開発し、暗号化、解読ともに急速にハイテク化します。アラン・チューリングら天才たちがコンピュータの前進のような電子計算機でドイツ軍の暗号解読に成功します。
-20世紀後半
コンピュータが企業などのビジネス用途で普及しだし、銀行間の送金システムなど、軍事以外の目的での暗号利用がはじまります。また、インターネト上で暗号が利用されるようになり、簡単に通信傍受、改変、そしてなりすましができるようになったため、それらの攻撃から通信を守る必要性が出てきました。
21世紀~
一般庶民にもパソコンやスマホが普及し、HTTPS,Wifi,4G通信などで暗号が使われまくっています。量子コンピューターの実用化の可能性がでてきたため、量子暗号アルゴリズムなどが研究される時代になりました。